親であれば、指導者であれば、お子さんに対して、〝こんな風になってほしい、あんな風になってほしい!″という理想像みたいなものがあると思います。
でも、それよりも、ありのまんまを認めてあげること、ありのまんまを肯定してあげること。これがとても大切だと思います。(←まんまの由来です)
そんな大人であれば、お子さんもきっと、言うこと聞いてみようかなと思ってくれると私は信じています。
親や指導者の考える理想像とお子さんの思い描く理想像は違うかもしれません。なのに、親や指導者の思い描く理想像ばかり、押し付けられる。お子さんは一体どう思っているのか、気持ちを想像することも必要だと思います。
以前担当していたお子さんで、お母さんが、ことばの獲得を強く希望されている期間には、ことばが出ていなかったのに、お母さんがことば以外のコミュニケーションで、自分の気持ちを伝えられるようになればいいと思えるようになったとき、ことばの表出が見られるようになったということがありました。
きっと、お子さんは、自分のあるがままの状態に寄り添ってもらえたことで、話すという方法を使ってくれたのではないかと私は思いました。
お子さんに寄り添うこと、共感することを大切にしてほしいです。