お母さんたちの悩みで多いのは、ことばが遅いというものです。目に見えて、はっきりとわかってしまうから。

周りの子はもう出てるのに、うちの子は遅い…

何なら携帯で調べたら、色んな情報が出てくる…

どんどん調べる…

どんどん不安になる…

目安として、どの時期に話し始めて、どのくらいのことばがしゃべれるかというものはありますが、それはあくまでも平均値。この世界にお子さんはたった一人だけ。

比べるのであれば、まわりと比べるのではなく、昨日のお子さん、1か月前のお子さんと比べてみてください。理解できることばが増えてきたな♪声を出すことが増えてきたな♪まねするのが上手になってきたな♪などなど、お子さんの成長に気付けるかもしれません。

みなさんはコミュニケーションと聞くと何が浮かびますか?

きっと、ことば!とおっしゃると思いますが、ことばから受け取るメッセージはなんと、10%にもなりません。それ以外の、ことばの強弱やイントネーション、表情、視線などから受け取るメッセージの方が多いのです。私たちはコミュニケーションをとる時に、ことばよりも、非言語的な要素から感情などを読み取っているのです。ことばよりも、非言語的な要素を大切にしているのです。

ことばを話さないお子さんに対して私が思うのは、ことばよりも大切なコミュニケーションの方法を知っているのではないかということです。あえて、ことばを使わないのではないか。それを、ことばは便利だから、使ってねと押し付けるのは、どうなのかなと思う時があります。でも、多数派の人たちが有している言語を使えた方が便利なことは確かですよね。難しい問題です。

まんまでは、まずは、この人とコミュニケーションをとってみたい!と思ってもらえるように、頑張っています。